YAMAHA B−1. 17台目修理記録
2019/3/23到着  11月23日完成 
寸評
  • ヤマハがOEMで作らせたFETが使用されております(写真C81〜C96)。
    これの代替えは大変です、2〜3個パラにしないと損失が足りませんし、物理的に大変です。
    放熱器に異常に熱くなる(熱センサーが働く)、「ポップ」ノイズ出る、電源OFF時やスピーカ接続時に“ボツ”と鳴る等は直ぐに点検しましょう。
    UC-1を使用時、SPのマイナスラインは切り替えていませんので、RLの短絡に注意する。
    プロテクト回路に、未熟な所が有り、「4台目B−1」の様に終段SIT(静電誘導型トランジスター)が死にました!
    問題は、終段SIT(静電誘導型トランジスター)ブロックに温度感知サーミスタが付いていますが、動作が100%では有りません。
    温度感知して作動(多分80度C)しても、終段SIT(静電誘導型トランジスター)に電気が遮断されない事が、希に起こります。
    改造方法は修理の中にヒント有り。
    長期間使用しない場合は、待機電力 節約の為、電源コードを抜いて下さい。
A. 修理前の状況
  • 1.アンプの使用状況。
    • 4〜5年前、アマチュア(現在評価499)がオーバーホール出品した物をヤフオクで25万円位で購入。
      駆動力や音質向上効果があると言われ、 2年ぐらい前に「2SK180+電解コンデンサ」交換を10万円以上で修理。
      その後、2年前に同じ方から2SK180に交換したB-1をもう1台購入して、その他のアンプと合計3台で
      マルチアンプ駆動中、先に入手したB-1 1台が2月下旬ごろ故障しました。
      修理工房注記:B-1の2SK77を単純に2SK180に置き換えると、仕様の違いに寄り、プロテクトが正しく動作しなく成ります。又、高域が伸びなく成ります。
  • 2.故障発生の状況。
    • 何時も、上流の機器から順に電源を投入します。
      プリアンプのメインボリュームをゼロに絞った状態で、故障するB-1の電源を投入したところ、
      プリアンプのメインボリュームがゼロにもかかわらず、スピーカーから大きめのブーンというような音が聞こえた と思ったら、その後はB-1のオーバーロードが解除されなくなりました。
      修理工房注記:1部のプリアンプはメインボリュームの後にバッファーアンプがあります。
      プリアンプのバッファーアンプが故障すると、メインボリュームがゼロでもノイズ等が出力されます。

  • 3.その他
    • 購入時から、Direct入力のみで使用しました。
      Normal入力は使用しないよう言われておりました。
      試しにノーマル入力を試してみましたが、爆音ノイズが出たのでこれ以上試していません。
      RCAジャックを手で持つと爆音ノイズが出ることがありました。
      スピーカー端子が使いにくいので、交換も希望します。
      修理工房注記:本来は、Direct入力、とNormal入力の違いはB-1の前面のボリュームの可否のみです。

B. 原因・現状
  • アマチュア修理屋の修理未熟...修理屋に技量が無いのだから購入者が選択する他無。
    ユーザーの要望で、大型ブロック電解コンデンサーが見つからないので、手持B−1より交換。

C. 修理状況

D. 使用部品
  • オーディオ用電解コンデンサー       38個(ニチコン・ミューズ使用)。
    フイルム・コンデンサー           24個。
    半固定VR                  12 個。
    TR(トランジスター)             27個。
    FET(Field Effect Transistor)          2個。
    SP接続リレー                  1個。
    温度検知器(サーモスタット)         2個。
    大型ブロック電解コンデンサー        1式、(B−1. 14台目より)。
    SP接続端子                   1組2個。


E. 調整・測定

G. 修理費(改造費)      130,000円  「オーバーホール修理」。

Y. ユーザー宅の設置状況

S. YAMAHA B−1 の仕様(マニアルより)

U. YAMAHA UC−1 の仕様(マニアルより)

A. 修理前の状況。画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
A11. 点検中、 前から見る。
A12. 点検中、 前右から見る。
A13. 点検中、 後から見る。
A14. 点検中、 後から見る。 電源コードが3Pインレットに交換してある。
A15. 点検中、 後から見る。 電源コードが3Pインレットに交換してある。
                     穴明け加工がへたで、下に隙間がある、お金を取る仕事ではない。
A16. 点検中、 後から見る。 SP接続端子が1組交換してある。
A17. 点検中、 後から見る。 RCA端子、アース端子。
A18. 点検中、 後左から見る。
A21. 点検中、 上から見る
A22. 点検中、 上から見る。 何かを落としたのか、ガラリに凹み。
A23. 点検中、 上蓋を取り上から見る。
A24. 点検中、 上蓋を取り上から見る。 SP接続リレー、1個交換してある。
A25. 点検中、 上蓋を取り上から見る。 高圧200V電源のブロック電解コンデンサーが交換してある。
                         高いSprague製、前段のAクラスAMPなので意味が無!
A26. 点検中、下前から見る。
A27. 点検中、下前左から見る。
A28. 点検中、下後から見る。
A29. 点検中、下後右から見る。
A31. 点検中、下から見る。
A32. 点検中、下から見る。下蓋の真ん中が凹んでいる。
A33. 点検中、下から見る。1番凹んでいる下足。
                  本来の下足より径の大きいのを付けたので、下蓋やサイドパネルに当たる。
A34. 点検中、下蓋を取り、下から見る。 後右側下足取り付け部。
                  本来の下足より径の大きいのを付けたので、下蓋やサイドパネルに当たる。
A35. 点検中、下蓋を取り、下から見る。 後左側下足取り付け部。
A36. 点検中、下蓋を取り、下から見る。 前右側下足取り付け部。
                  本来の下足より径の大きいのを付けたので、下蓋やサイドパネルに当たる。
A37. 点検中、下蓋を取り、下から見る。 前左側下足取り付け部。
A41. 点検中、下蓋を取り、下から見る。
A42. 点検中、下蓋を取り、下から見る。
             終段電源ブロック電解コンデンサー下の配線。真ん中のアースバーは浮いている。
A43. 点検中、下蓋を取り、下から見る。
             アースバーに固定するビスは3mmφの鉄製、本来は4mmφの真鍮製。
A44. 点検中、下蓋を取り、下から見る。
           前の修理者の、アースバーからシャシに接続する線を延長する接続半田付け。
           もう少し丁寧に半田を十分染込ませよう。
A45. 点検中、下蓋を取り、下から見る。
           上の電解コンデンサーの引き出し線とラグ端子の配線、こちらもラグ端子を使用したい。
A51. 点検中、電源ブロック電解コンデンサー。 取り外す。
A52. 点検中、電源ブロック電解コンデンサー。 固定して無く入れて有るだけ。
A53. 点検中、電源ブロック電解コンデンサーを取り出す。何か当たった跡。
A54. 点検中、電源ブロック電解コンデンサーを取り出す。トランスの足が当たっていた。
A61. 点検中、前操作パネル取り付けビス。 左=取り付けられていた物、右=本来の飾りビス。
A71. 点検中、前操作パネルのコネクターピン。
A72. 点検中、前操作パネルのコネクターピン。ヤスリの跡?
A73. 点検中、前操作パネルのコネクターピン左側。ピンを削った跡、削った所が接触するとは限らない?
A74. 点検中、前操作パネルのコネクターピン右側。ピンを削った跡、削った所が接触するとは限らない?
A81. 点検中、SP接続端子。
A82. 点検中、交換出来るSP接続端子2種類。
A83. 点検中、SP接続端子裏配線。
C. 修理状況 。画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
C0. 修理中 基板を外したシャーシ。
C1. 修理中 各基板(ドライブ基板2個)の修理・検査は専用器で行う。
C11. 修理前 R側ドライブ基板。 左右でTR(トランジスター)が異なる。
         交換した左側3個の半固定VRは使用電力不足。
         現在は市場には小型が主流、入手はメーカーから直接大量購入する。詳しくはこちら参照。
C12. 修理後 R側ドライブ基板。 フイルムコンデンサー3個、半固定VR4個、電解コンデンサー3個、TR(トランジスター)3個交換
C13. 修理前 R側ドライブ基板裏。 
C14. 修理(半田補正)後 R側ドライブ基板裏。 全ての半田をやり修す。
C15. 完成R側ドライブ基板裏 洗浄後防湿材を塗る
C21. 修理前 L側ドライブ基板。 左右でTR(トランジスター)が異なる。
         交換した左側3個の半固定VRは使用電力不足。
         現在は市場には小型が主流、入手はメーカーから直接大量購入する。詳しくはこちら参照。
C22. 修理後 L側ドライブ基板。 フイルムコンデンサー3個、半固定VR4個、電解コンデンサー3個、TR(トランジスター)3個交換
C23. 修理前 L側ドライブ基板裏。 
C24. 修理(半田補正)後 L側ドライブ基板裏。 全ての半田をやり修す。
C25. 完成L側ドライブ基板裏 洗浄後防湿材を塗る
C30. 修理中 各基板(Filter基板、電源基板3個)の修理・検査は専用器で行う
C31. 修理前 Filter基板
C312. 修理前 Filter基板。 規定の電解コンデンサーが入手出来ずパラレル接続。
C313. 修理前 Filter基板。 
         左側=47μ/25WV、右=本来の100μ/10WV。この修理者にはESRの概念は無!
         ESRに付いてはMuRataHIOKIROHm Tech Web、Panasonic、日本ケミコンTAIYO YUDEN参照。
C32. 修理前 Filter基板。 足黒TR(トランジスター)が未交換。
C33. 修理後 Filter基板 リレー1個、TR(トランジスター)5個、電解コンデンサー2個、フィルムコンデンサー6個 交換
C34. 修理前 Filter基板裏
C35. 修理(半田補正)後 Filter基板裏、フィルムコンデンサー4個追加。 全ての半田をやり修す。
C36. 完成Filter基板裏、洗浄後防湿材を塗る
C41. 修理前 電源1基板
         交換した半固定VRは使用電力不足。
         現在は市場には小型が主流、入手はメーカーから直接大量購入する。詳しくはこちら参照。
C412. 修理前 電源1基板。左側=47μ/50WV、右=本来の47μ/16WV。この修理者にはESRの概念は無!
         ESRに付いてはMuRataHIOKIROHm Tech WebPanasonic日本ケミコンTAIYO YUDEN 参照。
C413. 修理前 電源1基板。 交換コンデンサーがチュウブラ!
C42. 修理前 電源1基板。 TR(トランジスター)の放熱器。
C43. 修理後 電源1基板。 TR(トランジスター)放熱器は古い接着材を取り基板に接着し直すする。
C44. 修理前 電源1基板。TR(トランジスター)の放熱器、反対側。
C45. 修理後 電源1基板。 TR(トランジスター)の放熱器、反対側。放熱器をしっかり接着する。
C46. 修理中 電源1基板、
            電解コンデンサー固定用の接着材、当時は溶媒にトルエンが使用されており、銅を腐食する。
C47. 修理中 電源1基板、 電解コンデンサー固定用の接着材を取り除いて、防湿材を塗る。
C48. 修理後 電源1基板  半固定VR1、電解コンデンサー8個、抵抗2個、TR(トランジスター)2個交換
C49. 修理前 電源1基板裏。
C4A. 修理中 電源1基板裏。放熱を良くする為、銅箔の半田面を広げる。
C4B. 修理(半田補正)後 電源1基板裏。 全ての半田をやり修す。
C4C. 完成電源1基板裏、洗浄後防湿材を塗る
C51. 修理前 電源2基板。
         交換した半固定VRは使用電力不足。
         現在は市場には小型が主流、入手はメーカーから直接大量購入する。詳しくはこちら参照。
C52. 修理前 電源2基板。 足黒TR(トランジスター)。
C53. 修理前 電源2基板。 足黒TR(トランジスター)、反対側。
C54. 修理前 電源2基板。TR(トランジスター)の放熱器。
C55. 修理後 電源2基板。 TR(トランジスター)の放熱器。 放熱器をしっかり接着する。
C56. 修理前 電源2基板。 TR(トランジスター)の放熱器、反対側。
C57. 修理後 電源2基板。 TR(トランジスター)の放熱器、反対側。 放熱器をしっかり接着する。
C58. 修理前 電源2基板。TR(トランジスター)の放熱器その2。
C59. 修理後 電源2基板。 TR(トランジスター)の放熱器その2。放熱器をしっかり接着する。
C5A. 修理前 電源2基板。 TR(トランジスター)の放熱器その2、反対側。
C5B. 修理後 電源2基板。 TR(トランジスター)の放熱器その2、反対側。放熱器をしっかり接着する。
C5C. 修理中 電源2基板、
            電解コンデンサー固定用の接着材、当時は溶媒にトルエンが使用されており、銅を腐食する。
C5D. 修理中 電源2基板、 電解コンデンサー固定用の接着材を取り除いて、防湿材を塗る。
C5E. 修理後 電源2基板。 TR(トランジスター)12個、半固定VR3、電解コンデンサー16個交換
C5F. 修理前 電源2基板裏。
C5G. 修理中 電源2基板裏。放熱を良くする為、銅箔の半田面を広げる。
C5H. 修理(半田補正)後 電源2基板裏。 全ての半田をやり修す。
C5I. 完成電源2基板裏、洗浄後防湿材を塗る
C61. 修理前 電源3基板
C62. 修理前 電源3基板。 足黒TR(トランジスター)。
C63. 修理前 電源3基板。 足黒TR(トランジスター)その2。
C64. 修理前 電源3基板、TR(トランジスター)の放熱器
C65. 修理後 電源3基板、TR(トランジスター)の放熱器。 放熱器をしっかり接着する。
C66. 修理後 電源3基板、TR(トランジスター)の放熱器、反対側。
C67. 修理後 電源3基板、TR(トランジスター)の放熱器、反対側。 放熱器をしっかり接着する。
C68. 修理後 電源3基板  TR(トランジスター)8個、フイルムコンデンサー4個交換
C69. 修理前 電源3基板裏。
C6A. 修理中 電源3基板裏 定電圧TR(トランジスター)の足の銅箔を広げる。
C6B. 修理(半田補正)後 電源3基板裏。 全ての半田をやり修す。
C6C. 完成電源3基板裏、洗浄後防湿材を塗る
C71. 修理前 電源出力TR基板。
C72. 修理後 電源出力TR基板。 TR(トランジスター)4個交換。
C73. 修理前 電源出力TR基板裏
C74. 完成電源出力TR基板裏
C75. 修理前 電源出力TR基板コネクター足。
             サンドペーパーで磨いたのか横向(差込み方向と90度)きにキズがある。
C76. 修理(清掃)後 電源出力TR基板コネクター足
C81. 修理前 R側終段出力SIT(静電誘導型トランジスター)。 左=+側、右=−側。
                             2SK77から2SK180Cに交換されている。
C82. 修理前 R側終段出力SIT(静電誘導型トランジスター)裏。 左=+側、右=−側。
C83. 修理後 R側終段出力SIT(静電誘導型トランジスター)裏、サーモスタット増設。 左=+側、右=−側。
C84. 修理前 R側終段出力SIT(静電誘導型トランジスター)コネクター足。 左=+側、右=−側。
                   サンドペーパーで磨いたのか横向(差込み方向と90度)きにキズがある。
C85. 修理(清掃)後 R側終段出力SIT(静電誘導型トランジスター)コネクター足。 左=+側、右=−側。
C91. 修理前 L側終段出力SIT(静電誘導型トランジスター)。 左=+側、右=−側。
                             2SK77から2SK180Cに交換されている。
C92. 修理前 L側終段出力SIT(静電誘導型トランジスター)裏。 左=+側、右=−側。
C93. 修理後 L側終段出力SIT(静電誘導型トランジスター)裏、サーモスタット増設。 左=+側、右=−側。
C94. 修理前 L側終段出力SIT(静電誘導型トランジスター)コネクター足。 左=+側、右=−側
                   サンドペーパーで磨いたのか横向(差込み方向と90度)きにキズがある。
C95. 修理(研磨)後 L側終段出力SIT(静電誘導型トランジスター)コネクター足。 左=+側、右=−側。
CA1. 修理前 電源投入回路周り。
CA2. 修理後 電源投入回路周り。
CA3. 修理前  電源投入SW基板
CA4. 修理後  電源投入SW基板 電解コンデンサー2個交換
CA5. 修理前 電源投入SW基板裏
CA6. 修理(半田補正)後 電源投入SW基板裏。 全ての半田をやり修す。
CA7. 完成電源投入SW基板裏、洗浄後防湿材を塗る
CB0. 後パネルを取り、傾けて修理中
CB1. 修理前 RCA端子基板。DCカット電解コンデンサーがフイルムコンデンサーに交換してある。
           RCA端子器台ベーク板にヒビ割れ。
CB2. 修理中 RCA端子基板。 RCA端子器台ベーク板のヒビを接着。
CB3. 修理後 RCA端子基板。
CB4. 修理後 RCA端子基板。 RCA端子器台ベーク板のヒビに更に接着材を塗り込む。
CB5. 修理前 RCA端子基板裏
CB6. 修理(半田補正)後 RCA端子基板裏、フイルムコンデンサー2個追加。 全ての半田をやり修す。
CB7. 完成RCA端子基板裏、洗浄後防湿材を塗る
CB8. 修理中 入力切換SW(Normal/Direct)分解
CB9. 修理中 入力切換SW(Normal/Direct)の接点。
CBA. 修理(清掃)後 入力切換SW(Normal/Direct)接点清掃後
CBB. 修理中 RumbleFilterSW(Normal/Direct)分解
CBC. 修理中 RumbleFilterSW(Normal/Direct)接点
CBD. 修理(清掃)後 RumbleFilterSW(Normal/Direct)接点清掃後
CC1. 修理前 出力フイルター基板
CC2. 修理前 出力フイルター基板裏
CC3. 修理(半田補正)後 出力フイルター基板裏。 全ての半田をやり修す。
CC4. 完成出力フイルター基板裏。 半田補正・洗浄後防湿材を塗る
CD1. 修理前 SP接続リレー。
CD2. 修理(交換)後 SP接続リレー。  リレー5個交換。
CD3. 修理前 SP接続端子
CD4. 修理(交換)後 SP接続端子、 端子穴角度はユーザー決定。 
CD5. 修理前 SP接続端子裏配線。
CD6. 修理(交換)後 SP接続端子裏配線、 端子止めナット等は接着剤を使用。
CE1. 修理前  SIT(静電誘導型トランジスター)用ブロック電解コンデンサー下周り。
CE2. 修理後  SIT(静電誘導型トランジスター)用ブロック電解コンデンサー下周り。
           アースバーからのシャーシへのラグ端子固定ビスは黒ペイントビスから導通の良いメッキへビス交換。
CE3. 修理中  SIT(静電誘導型トランジスター)用ブロック電解コンデンサー下周り。
            追加するフイルムコンデンサーのラグ端子は圧着のうえ半田を流し込む。
CE4. 修理前 前の修理者の、アースバーからシャシに接続する線を延長する接続半田付け。
           もう少し丁寧に半田を十分染込ませよう。
CE5. 修理後 アースバーからシャシに接続する線。
           最短距離で本来の位置に接続。 固定ビスは導通の良いメッキビスへ交換。
CF. 修理前 200V回路用整流ブロック電解コンデンサー。
CG1. 修理前 前パネルVR・電源SW基板裏
CG2. 修理(半田補正)後 前パネルVR・電源SW基板裏。 全ての半田をやり修す。
CG3. 完成前パネルVR・電源SW基板裏、洗浄後防湿材を塗る
CG4. 修理前 前パネルコネクター端子。
                   サンドペーパーで磨いたのか横向(差込み方向と90度)きにキズがある。
CG5. 修理中 前パネルコネクター端子の配線点検。
CG6. 修理中 前パネルコネクター端子の配線点検。
CH. 修理(清掃)中 前パネル
CI1. 修理前 3Pインレット裏配線。
CI2. 修理後 3Pインレット裏配線。アースをしっかり取る。
CJ1. 修理中 ブロック電解コンデンサーをビニールテープで絶縁補強。
CJ2. 修理中 ブロック電解コンデンサーをビニールテープで絶縁補強、反対側。
CJ3. 修理中 ブロック電解コンデンサーケース内のビスを頭の小さいの取り替える。
CJ4. 修理中 ブロック電解コンデンサーケース内の電源投入リレー用トランスの足が出っ張っている。
CJ5. 修理中 ブロック電解コンデンサーケース内の電源投入基板の取り付け金具の足が出っ張っている。
CJ6. 修理中 トランスの足と取り付け金具の足を削り、ブロック電解コンデンサーに当たらない様にする。
CJ7. 修理中 取り付け金具の足とブロック電解コンデンサー。取り付けボルトも頭の小さいのに交換。
CJ8. 修理中 トランスの足とブロック電解コンデンサー。
CJ9. 修理後 結局入らないのでユーザーと相談して交換。 B−1. 14台目より。
CK1. 交換部品
CK2. 交換部品。 足黒TR(トランジスター)
CL1. 修理前 上から見る
CL2. 修理後 上から見る
CL3. 修理前 下から見る
CL4. 修理後 下から見る
CL5. 修理後 前右足。 凹みシャシーを打ち出し、足を取り付け。前操作パネル取り付けビスも交換。
CL6. 修理後 前左足。 凹みシャシーを打ち出し、足を取り付け。前操作パネル取り付けビスも交換。
CL7. 修理後 後右足。 凹みシャシーを打ち出し、足を取り付け。
CL8. 修理後 後左足。 凹みシャシーを打ち出し、足を取り付け。
CL9. 完成、後から見る。
E. 測定・調整。画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
E0. 出力・歪み率測定・調整
    「見方」。
   上段中 右側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   上段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS8202(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段中 左側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   下段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS6062(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段左端 オーディオ発振器 VP−7201A より50Hz〜100kHzの信号を出し(歪み率=約0.003%)、ATT+分配器を通し、AMPに入力。
          よって、ダイアル設定出力レベルより低くなります。測定機器の仕様や整備の様子はこちら、「VP−7723B」「VP−7201A」。 FFT画面の見方はこら。
E11. 50Hz入力、R側SP出力電圧40V=200W出力 0.050%歪み。
              L側SP出力電圧40V=200W出力 0.048%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E12. 100Hz入力、R側SP出力電圧40V=200W出力 0.0183%歪み。
               L側SP出力電圧40V=200W出力 0.0187%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E13. 500Hz入力、R側SP出力電圧40V=200W出力 0.033%歪み。
               L側SP出力電圧40V=200W出力 0.034%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E14. 1kHz入力、R側SP出力電圧40V=200W出力 0.032%歪み。
              L側SP出力電圧40V=200W出力 0.034%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E15. 5kHz入力、R側SP出力電圧40V=200W出力 0.039%歪み。
              L側SP出力電圧40V=200W出力 0.039%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E16. 10kHz入力、R側SP出力電圧40V=200W出力 0.096%歪み。
               L側SP出力電圧40V=200W出力 0.097%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E17. 50kHz入力、R側SP出力電圧29V=105W出力 0.203%歪み。
               L側SP出力電圧29V=105W出力 0.206%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=100kHz、右=500kHz。
E2. フルパワー出力なので、 24V高速フアンが全回転でクーリング。
Y. ユーザー宅の設置状況。画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
Y1. 設置状況.
S. YAMAHA B−1 の仕様(マニアルより) 
型式 ステレオ・パワーアンプ B-1
回路方式 シングルプッシュプルOCL、SEPP回路
パワー段用電源 L・R独立のトランス及びケミコン(15,000μF×2)×両ch
ダイナミックパワー 360W(8Ω)、(1kHz,歪0.1%)
実効出力 150W+150W(8Ω/4Ω共)、(両ch,20〜20,000Hz,歪み0.1%)
160W+160W(8Ω/4Ω共)、(両ch,1kHz,歪み0.1%)
パワーバンド幅 5Hz〜50kHz(8Ω)、(IHF,歪み0.5%)
ダンピングファクター 80(8Ω)、(両ch,100W時,8Ω)
全高調波歪率 0.02%(1kHz),0.06%(20kHz)、(両ch,100W時,8Ω)
0.02%(1kHz),0.03%(20kHz)、(両ch,1W時,8Ω)
混変調歪率 0.04%、(70Hz:7kHz=4:1,100W,8Ω)
周波数特性 5Hz〜100kHz(+0,−1dB)、(1W,8Ω)
入力インピーダンス 100kΩ
入力感度 775mV
レベル可変幅 18dB(775mV〜6V)
残留雑音 0.3mV
SN比 100dB
ランブルフィルターfc 10Hz,−12dB/oct
入力端子 NORMAL-DIRECT(SW切換)
出力端子 1-2-3-4-5(UC−1使用時)
(B-1単体の場合は1のみ)
付属回路 オーバーロード・インジケーター
パワーFET(Field Effect Transistor)保護回路(自動復帰・純電子式過電流保護回路)
スピーカー保護回路(電圧検出リレー駆動方式)
サーマルインジケーター(温度上昇検出保護回路)
ランブルフィルタースイッチ
主な使用半導体 FET(Field Effect Transistor)=39個
TR(トランジスター)=113個、 LED=3個、 ツェナーダイオード=7個、 ダイオード=64個
電源 AC100V、50Hz/60Hz
定格消費電力 440W(電気用品取締法による表示)
寸法 460W×150H×390Dmm
重量 37kg
別売品 専用アダプター UC-1
価格 335,000円(1974年当時)
U. YAMAHA UC−1 の仕様(マニアルより)
ピークメーター部 −50dB〜+5dBまで表示するピークVUメーターとメータードライブ回路
スピーカー切換部 5組のスピーカー切換SWと左右独立レベルコントロールボリューム
その他 パワーインジケーター,オーバーロードインジケーター,サーマルインジケーター
B-1との接続 直接B-1前面に実装,または,別売専用コネクターコードにて接続使用
仕上げ ブラックアルマイト,梨地仕上げ
寸法 460W×150(+5)H×83(+50)Dmm
重量 5.5kg
別売品 専用コネクターコード
価格 5万円(1974年当時)
            y-b1-h5c 
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